最新バージョン情報

・Excel展開アプリ最新バージョンは、Excel展開-5.6.1 です。
・無料試用版の最新バージョンは、Excel展開-5.6.1-無料試用版 です。

こんにちは、Insulation work Uemura です。
今回は、Excel展開アプリ無料試用版の機能の説明をします。
Excel展開アプリのインストールがまだの方も、どんな感じなのか参考に見て下さい。

Microsoft Excelのインストールがまだの方は、別動画で説明しています。
Excel展開アプリ無料試用版のダウンロードと、起動方法、アイコンの画面登録も別動画で説明しています
ので、よろしければそちらも見て下さい。

説明対称バージョン

Excel展開-5.4.3-無料試用版 を対象に説明しています。

色分けしてあるセルは

色分けしてあるセルの画像

セルとは、Excelの枠の事です。

Excel展開アプリでは基本的に、緑色のセルは何れかの方法で入力が可能です。
青色のセルは、必要性の高いデータが表示されています。
うす黄色のセルは、表示項目をリストから選んで変更できます。
サイズ表などでは、行の識別がしやすいようにするために色分けしている時もあります。

無料試用版の使い方

無料試用版では以下の内容が含まれています。

  1. 配管サイズ表
  2. ジャケットサイズ表
  3. T管の展開(250Φ)まで

配管サイズ表

文字通り配管のサイズ表です。 SGPと塩ビ配管のサイズです。 10k圧、5k圧のフランジ外径も掲載していますのでフランジカバー加工時にも参考にできると思います。

ジャケットサイズ表

メーカー製のジャケットの寸法と対象エルボカバーのサイズ表です。

右上の緑セル、初期値【0.77】の部分

077の部分

右上の初期値0.77になっている緑セルは、1メーター当たりのロス分も考慮したおおよその仕上り寸法で、単位はメートルです。
メーターに対しての必要本数を計算するために必要な数値です。

カラー鉄板などの920㎜長さの場合はロス分も考慮して、【0.77】にしています。直管が走っていてロスが少ない時には増やした方がいいと思います。
SUSなどの場合で1000㎜長さの場合は【0.85】くらいになります。場合によってやお好みによって変更して下さい。

上段表の左【サイズ】行の部分と【m】行部分

上段表

一番上の表は、配管サイズX保温厚さを入力してジャケットサイズと詳細を表示します。

【サイズ】列には、配管サイズX保温厚さをプルダウンメニューのリストの中から選ぶようになっています。
「*」マークがついているサイズは、グラスウール保温筒には無いサイズです。

【m】列には、メーター数を入力します。
数値を入力すると最右行の【枚数】に枚数が表示されます。
空欄でも問題ありません。

中段表の左【ジャケット】行と【m】行部分

中段表

2番目の表は、ジャケットサイズを入力して詳細を表示します。

【ジャケット】列には、ジャケットサイズをプルダウンメニューのリストの中から選ぶようになっています。

【m】列には、メーター数を入力します。
数値を入力すると最右行の【枚数】に枚数が表示されます。
空欄でも問題ありません。

下段表

下段表

下の表は、配管サイズと保温厚みサイズ順にジャケットサイズとエルボサイズなどをすべて表示しています。
上段緑部分の入力が面倒な時は、直接こちらを参照して頂けます。

T管展開

無料試用版の入力可能外径は250Φまでです。また、小数点以下は入力出来ません。

  • みどり色のセルに入力できます。
  • うす黄色のセルは、リストから選んで表示項目を変更できます。
  • 入力したいセルをダブルタップすると入力モードになります。
  • また、表の有る部分をダブルタップすると、選択(みどり枠で強調される)されているセルが入力モードになります。
  • 表内をダブルタップして入力モードにしてから入力したいセルを選んでもOKです。

上段表(枝管・母管)

枝管
T管展開上段表
【直径】

枝管の直径を入力します。

画面内の表のある部分をどこでも良いので、ダブルタップすると入力モードになります。
文字入力になっている場合は、入力モードの【123キーボードアイコン】をタップすると、数字入力用のキーボードが表示されるのでおすすめです。 初めから数字入力用キーボードになっている時も有ります。

【延長寸法】

枝管の延長したい長さを入力します。

T管の枝部分からすぐにフランジなどが有り、長さを切りたい場合にそこまでの長さを入力します。
絞る時には絞り分もプラスしておきます。
ここに数値を入力すると、枝管側参考数値の【深さ】が【切寸】に表示が変わって、そこに枝管側の長さの切り寸法が表示されます。

もちろん空欄でも構いません。

入力した数値は、枝管側展開数値表の2列目行に反映されます。

【差分延長】

枝管の刻みを入れて重ねにする部分の余分の長さを入力します。

【差分】というのはこのアプリの特徴的な部分で、展開で得た寸法をラッキング材に書きしるして行く時に便利なように、逆の残りの方の寸法を表示しています。

その【差分】に、刻み部分の余分(重ねになる部分)を追加するのが【差分延長】で、好みの数値を入力出来ます。
この【差分延長】に入力した数値は、【差分】の数値に反映されます。

【円周分割数】

枝管の円周の分割数です。
無料試用版では、12等分に固定ですが、有料版では4~48分割まで選択できます。

母管
T管展開上段表
【直径】

母管の直径を入力します。

【半径】

母管の半径が表示されます。

【円周】【1/2,1/4,1/8円周】

母管の円周表示か、1/2円周1/4円周か1/8円周表示かをプルダウンメニューより選択できます。
1/2円周、1/4円周、1/8円周分ずらして切り込みしたい場合などに利用します。

【延び】【+延び】

母管側に切り込む枝管の、半径からどれだけ深くなるかの数値です。
【延び】と【+延び】の表示から選べます。

【延び】+ 枝管の【半径】= 【+延び】= 母管側展開数値最深部分の数値。
という関係になります。

枝管側参考数値

枝管参考数値
【半径】

枝管の半径を表示します

【ピッチ】

枝管の円周の1/12の数値です。

【深さ】【切寸】

枝管の【延長寸法】の入力によって表示が変化します。
【深さ】枝管の切り込みの最深部の数値です。【延長寸法】が0か空白の時に表示されます。
【切数】枝管の長さの切断寸法です。【延長寸法】が入力されたときに表示されます。

【円周】【1/2,1/4,1/8円周】

母管の円周表示か、1/2円周1/4円周か1/8円周表示かをプルダウンメニューより選択できます。
1/2円周、1/4円周、1/8円周分ずらして切り込みしたい場合などに利用します。

枝管側(枝管側展開数値)

枝管側展開数値
【延長+】

【延長寸法】の入力が有ったときに、その数値が反映されます。

【差分+】

【差分延長】の入力が有ったときに、その数値が反映されます。
【延長寸法】【差分延長】に入力が無い時には、基本的に【延長+】と【差分+】は90°ズレた形になっています。

【距離】

枝管の円周を12等分したピッチ刻みで、端からの長さの数値です。

母管側(母管側展開数値)

母管側展開数値
【x1】

枝管の切り込みの中心線からの深さの数値です。

【x2】

枝管の切り込みの中心線に【x1】の数値を合わせて、メジャーの0と【x2】の数値をケガく時に使ったりしてください。

【距離】

枝管の円周を12等分した時の、枝管の円の中心線上の距離です。


以上が、Excel展開アプリ無料試用版の説明です。
【延長寸法】【差分延長】の使い方は、基本的な説明をしましたが、【延長寸法】を【差分延長】的な使い方をしても問題ありません。
自分なりに使い易い方法で使って頂けるのが一番だと思います。

たとえ小径の配管であっても、きっちりとした切り込みで理にかなった仕事をする事が、プロとしてのプライドで有ると思います。
また、こうしたアプリを使うと言う事は、時間短縮や間違いを減らせる事にもなるので、恥ずかしいことでは無いですし、
時代が進化してスマートフォンという小さなパソコンが普通になったように、それを道具として使うこともこれからは普通であると思います。
皆さんが、普通に便利に使って頂けると幸いです。

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