アプリの使い方、特にこのアプリの特徴である「差分」と「延び」の数値の使い方について詳しく説明します。
現場でジャケット巻きの時に便利だと思いますので、40Ax20tと50Ax20tの配管にジャケット巻きを例にしています。
目次
入力方法の説明
プルダウンの入力方法
入力したいセル(枠)の横に▼のマークがある場合は、そのマークをタップするとプルダウンメニューが出てきます。
反応しない時は、画面全体を下にスワイプして離すと反応する様になります。
項目を選んで入力
プルダウンメニューが出てきたら、入力したい項目を選んでタップすると入力できます。
表の有る画面の範囲内でダブルタップすると、入力モードになります。
項目が無い時は、スワイプしてスライドさせて入力したい項目を選んでタップすると入力できます。
数字の入力方法
下記の何れかの方法で入力画面になります。
- 入力したいセルをタップして出てきた項目の中の編集をタップ。
- 表の有る画面の範囲内でダブルタップしても、入力モードになります。
- 入力したいセルをダブルタップする。
- 下にあるfxの横の四角い部分をタップする。
数字入力モード
入力画面部分の→の右横にあるキーボードに123と書いてあるアイコンをタップすると、数字入力モードになります。
閲覧モード
入力が終わったら、入力画面の一番右上の、キーボードに↓の印が付いたアイコンをタップすると、入力画面部分を隠して閲覧モードに出来ます。
実際に入力していきましょう
必要な数値の入力
以下をサンプルサイズとして入力して下さい。
枝管ジャケットサイズ #4 96Φ(95.9Φ) 50Ax20t
母管ジャケットサイズ #6s 107Φ(106.6Φ) 65Ax20t
枝管差分延長 20㎜
円周分割数 12
無料試用版の入力の場合
無料試用版の方は、ジャケットサイズ入力が出来ないので、それぞれ96Φ、107Φを入力して下さい。
数値結果に少し違いがあるのは、無料試用版では小数点以下入力が制限されているので、入力数値に誤差が生じているためです。
数値結果を控える
必要な数値結果を控える
スマートフォンの画面が時間で消えたり、また電池の消耗を考えて、数値結果が出たら、入力したサイズに間違いがないか確認して、板金材や何かに計算結果を控えておくようにします。
この時小径の配管サイズであれば、もう手練れの職人さんならば色分けしてある4分割分の数値だけで十分になってくると思います。
無料試用版の入力の場合
同じように、計算結果を控えて置くようにします。
数値結果に少し違いがあるのは、無料試用版では小数点以下入力が制限されているため、入力数値に誤差が生じているためです。
Ver.5.4.1からは、修正していますので、誤差はなくなりました。
差分数値を使って印を付けます
差分数値+20㎜の列に表示された数値は、ジャケットの端にメジャーを引っ掛けてケガく時の寸法です。
15㎜でも構いませんが、今回は20㎜にしました。
枝管の円周分割の距離と、差分延長の数値が交わる点を結んでいくと、展開の出来上がりです。
母管側の数値にx1とx2が有るのは、ジャケットの合わせ目に中心を置く時には、x1の数値が、また、合わせ目を裏に持って行く時には、x2の数値がそれぞれ必要になってくるからです。
手練れた職人さんなら枝管半径のコンパスで円を描いて、延び分の印を付けるだけで事は足りると思います。延び分が時間短縮のポイントであり、このアプリの特徴です。
差分延長数値内で余分を見て切る
延長した20㎜は、刻みを入れて折り曲げる分ですので。15㎜程度余分を見て波型に切ります。
もちろん、20㎜いっぱいいっぱいでも良いですし、口径の大きいダクトなど大きく刻みたい時は差分延長寸法を大きくすると良いです。
あとがき
今回は、T管展開のアプリの使い方を説明しましたが、他の分も差分については同じです。アプリ制作時に差分と言う言葉意外に適当な言葉が浮かばなったものですから、聞きなれない表現で分からない方もおられたかと思いますので、差分を重点的に説明しました。実は、差分こそがこのアプリの特徴である保温屋さん目線なのだと思っています。
もちろん、ダクト屋さんや配管屋さん製缶屋さんなどにも普通に使っていただけますので、お試しください。
ほかにもわかりにくい部分がありましたら、説明させて頂きますので、お気軽にお問合せ下さい。
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